呼吸困難に陥る魚たち
情報量:約4kB

 The warming of the oceans is having a cruel effect on some fish: they can't breathe fast enough to survive in a hotter home...

元の記事
Hot waters make it hard for fish to breathenews@nature.com


1/4の記事です。
 ドイツのたちは,卵胎生魚であるコモチゲンゲ(viviparous eelpout:Zoarces viviparus)について調査をしました。
夏の水温が20℃ほどのときは良いのですが,25℃くらいまで上昇すると,コモチゲンゲの個体数が激減し,ほとんどゼロになってしまいました。
 この原因として,『水温の上昇によって基礎代謝が高まり,その分だけ酸素を必要とするにも関わらず,心臓の機能が不十分であるために必要量の酸素が体全体に行き渡らなくなり,窒息死してしまう。』ということが上げられます。体が大きな魚ほどその影響がより大きく,水温の上昇は深刻な問題になります。
 この魚は『水温が上昇すると涼しい場所に移動する』というわけではないため,水温の上昇が直接窒息に繋がってしまいます。

コモチゲンゲについて検索したら,内分泌攪乱物質関連の興味深い記事がヒットしたので紹介します。
 あるパルプ工場で,塩素を用いない漂白法を採用していた。その工場の廃液で汚染された水域でコモチゲンゲを採取したところ,雄と雌の比率が,通常の(50:50)ではなく,雄の方が多かった。また,石油化学工場の近くや重金属汚染を受けている地域に生息していたコモチゲンゲとも比較してみたところ,パルプ工場の廃液で汚染された地域だけが雄の割合が高くなっていた。
 卵胎生であるコモチゲンゲの胎児期は,性分化がおこる重要なプロセスを含んでおり,その時期に廃液で汚染された水にさらされることで,雄の割合が高くなっている。ということが考えられる。また他の地域においても,パルプ工場の廃液によって雄化がみられたという報告があることから,この雄化現象はパルプ工場の廃液に起因しているものと思われる。

参考URL


コメント
 温暖化の影響や環境汚染の報告が後を絶たない状況です。 このままこの星は終わってしまうのでしょうか。。。 そんな思いが起こる今日この頃です。
<< PREV | TOP | NEXT >>
HOME > CONTENTS